レッサーパンダは約50年間パンダ類の唯一の種でした。「パンダ」といえばレッサーパンダのことだったのですが、その後ジャイアントパンダが発見されたため、「パンダ」ではなく「レッサーパンダ」という名で呼ばれるようになりました。
レッサーパンダは、ヒマラヤ系のネパールレッサーパンダ と中国系の シセンレッサーパンダの2亜種に分類されています。
ここに登場している野毛山動物園のレッサーパンダはシセンレッサーパンダです。
レッサーパンダは、森林破壊による生息地の縮小や、人間による密猟などが原因で個体数が激減しています。
生息地
ミャンマー北部から中国南部の標高2000 メートル~4800メートルの森林、竹やぶ
寿命
野生においては8年から10年 飼育下ではそれ以上に生きている
主食
果実・竹類の葉やタケノコ・木の実・小型の鳥類など
繁殖
冬に交尾し、子は約19週間後に誕生 妊娠後期のメスは樹洞や岩の裂け目に木の枝や葉、草などで巣をつくる
体の特徴
レッサーパンダは木に登ることが上手で、頭を下にして木から降りることができます。
歩き方は、人間のように足裏をかかとまで地面につけ、 前肢が内側に曲がっているので地上を動くときは「よたよた」して歩いているようにも見えます。
指の5本の他に橈側種子骨(とうそくしゅしこつ)と呼ばれる手首に小さな骨があり、これが食べ物をつかむのに役立ちます。